今年、最もダンス界に激震が走ったニュースがそう、ブレイクダンスがアルゼンチンで開催されるユースオリンピックの正式競種目と世界で初めてなったのです。
本来スポーツの祭典であるオリンピックが、芸術性の強いダンスを競技として取り入れるには難しいハードルがいくつもあります。
ルールの問題や、音楽の著作、さらには審判の資格。
一般的なダンス大会は、有名なダンサーが審査員になったり、お客さんの歓声だったり、芸術を見る側の主観によって白黒がつけられていました。
これからはヒップホップインターナショナルのような世界共通ルールが推し進める、「スポーツとしてのダンスの在り方」も問われることとなるでしょう。
個人が楽しむものであったり、または劇場型であったはずの文化が、こうして国際的な催し物に取り入れられる理由はただ一つ。
競技人口が増えたから です。
2020年を迎えようとしている今、将来のスポーツに日本の大人たちが目を向け始めた結果、驚くべきことが起きていたのです。
ここ10年、様々な分野において信じられないスピードと静けさで『変化』があり、それはデフレを背景に消費者がよりローコストでハイクオリティな選択を余儀なくされた行動原理、コンテンツマーケティングに反映されるようなメディア、IT、スマホ、アプリの急速な進歩によって人々の価値観は多様化していきました。
若者は地上波を見なくなり身近なSNSに時間が割かれ、よりカッコいいもの、やりたいと思う事の情報を自ら持ち、車を所有するような慣例やステータスはなくなり、互いの好みやファッションが尊重され、絶対的な偶像崇拝は古く、リアルとロジックが勝つ。
利便性だけ見ると、これはこれで時代に合った企業も現れるが、なくなっていく物もかなり多い。
それが従来のオリンピックだったりする。
お金を出しているスポンサーの動きはとても分かりやすく、伝統やスポーツの精神以上にどこに人々の関心があるのかに敏感で、むしろそこ以外に興味はありません。
そう、企業のオリンピック離れが深刻な状況となっている今、その補填の興行としても、
アーバンスポーツやエクストリームスポーツ を抱き合わせで行う考え方が既に始まっているのです!
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/12/07/03.html
↑これはたった2日前に発表された東京都の記事ですが、「バスケのスリーバイスリー」なんて言葉が政治家の口から出た事が今まであったでしょうか。
「SNSは閉鎖的なライフスタイルではない。by リバーちゃん」
事実、イベント事業は盛り上がりを見せていて、ここからが本当の意味でのダンス界の利権が試される時です。
東京オリンピックとは別で、アーバンスポーツの祭典【FISE】が2018年4月に広島で開催されることが決定しました。
このイベントはフランスで20年前に始まり現在は世界の4大都市で開催され、なんと開催期間中の動員数は、、、
60万人!!!
これから大人になっていく今の若者の関心事、チャレンジしたいスポーツはBMX/ボルダリング/パルクール/スケートボードなのです。
今後広島は日本のXスポーツの聖地となります。
国際体操連盟の渡辺会長は「国際平和都市・広島で開催できることは、国内のアーバンスポーツの発展に寄与するだけでなく、スポーツと平和のコラボレーションのメッセージを世界中に発信し、若者を通じて平和の絆を広げることになる」と挨拶。
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